GTA4 世界で一番売れた鬱ゲー ”リアル”に限りなく近いゲーム
現実から一時的に逃げても最終的にまた向き合えば
いいと考えることでゲームをやる時間を引き延ばす生粋の廃人ゲーマー
どうも斬座です
皆さんはいわゆる鬱ゲーというのはやったことあるでしょうか
世界観が暗く
主人公やその周り人たちがそんな過酷な状況でもがき苦しむような作品
自分は鬱ゲーは嫌いではありませんが
ゲーマー友達の一部は
”なんでゲームの中でも嫌な気持ちにならないといけないんだ!”
という人もいますが、これも一つの意見としては正しい
ゲームは楽しむものなので
暗い展開が嫌ならやらなくてもいいけれど
ご都合主義なハッピーエンドばっかりやってるとたまには
暗い作品もやりたくなるののは自分だけなのか
というわけで
お金のかかった超大型鬱ゲー
GTA(グランド・セフト・オート)4を紹介していきます
GTAシリーズ
4とタイトルにある通りGTAは超有名なシリーズで
本作は8作目
特にGTA5なんかはゲームをやらない人でも知ってるぐらいには有名でしょう
前作のGTASAはMODがとにかく豊富なのでゲーマーの間では有名というイメージ
一部の作品は世界観が繋がっていますが
今作は続編のチャイナタウンウォーズと5のみ繋がりがあります
まぁ広大なワールドで犯罪しまくり
銃乱射して警察と乱闘
ヒートアップしFBIや軍と戦車で戦う
というバカゲー要素も含んでいる
シリーズですが今作の場合すこし毛色が違います
システム
前作のSAはマップが広くなり
車、キャラのカスタマイズ
物件の購入筋トレなど多くの新要素を取り入れゲーマーたちのハートをつかみました
しかし今作ではその大半ができなくなっています
主人公は髪形を変えることができなくなり
服の種類も少ない
家も車も買うことができず
筋トレなどの体型が変わるシステムもない
↑基本全部スーツとジャージ
帽子、メガネは2つずつ
よくも悪くも冬のニューヨークに住むセルビア人という
前提を崩さない服装となっている(なぜか帽子がロシアだが)
一応恋愛だけは好感度を高めたときの報酬が
車でなくそれぞれの固有の能力でサポートを受けられるということで発展している感じはするが
やれることが大幅に減っているのである!
ゲームプレイ
難易度変更はなく
お助けするシステムもない
体力がそこまでないので油断していると痛い目を見る
防弾チョッキを買うと体力が二倍になる
回復手段はマップのアイテムを拾うか
看護師の彼女に電話するか(深呼吸でHP全回復...なぜ?)
道端で売ってるホットドッグや飲食店でできる
一部を除き本編のミッションは基本そこまで難しくない
何回かやれば必ずクリアできるだろうむずかしさである
問題は死んだときに所持金の10%が減ること
仮に40000ドル所持していたとして一度死んだら4000引かれる
ミッションの報酬は一部を除いて基本数千ドルなので
1回死んだだけでミッションの報酬が飛ぶのである
やばい
とはいえ直前でセーブができるし
そもそも今作はお金が貯まっても使い道が少ないから特に問題はない
(あえて言うならロケランの弾ぐらい)
そして操作性だがこれもリアル寄り
車が異様に滑りやすかったり車に入る動作がやたらと長いため急いでるときは車に乗る途中で殺されることもある
この世界では車は使い捨て
これぐらい壊れたら高級車でも捨てるしかない
これはミッションでも普段の生活でも困ることだが
警察が手ごわいうえに逃げるのが難しい
警察を巻いた状態で捜索範囲から逃げ出してなおかつ星が消えるまで
警察に見つかると再び逃走劇がはじまる
汚職しまくってるのなんで無駄に強いのかね
それらがプレイの難易度を上げているのが
やっているうちに慣れる
ストーリー
はちゃめちゃで派手なイメージのあるGTAシリーズとは裏腹に
ひたすら淡々と大都市の闇を描いている
主人公ニコはニヒルな考え方の持ち主で
何を言われても基本皮肉で返す
これが10代の少年だったら腹立つが
戦争、家族と仲間の死、裏切りなどを経験した実力もある29歳だから
かっこよく感じる
仲間は個性的な面々がだが
敵は正直国籍以外あまり違いを感じなくて
もちろん1部カリスマを感じるいいヴィランもいるが
やってることも地味なためあまり印象に残らなかった
リアルの追求した結果面白さが少なくなったという感じ
ただ暗い展開が続くから仲間のローマンなどのやさしさが妙に沁みる時がある
グラフィック
当時にしては控えめというより独特
まるで滲んだ絵の具のようなCGで
本編の暗さや
ニューヨークの曇りが多い気候も相まって
虚無感を醸し出している
特別な本編のために作られた特別なエンジン、CG、
惹かれる人は惹かれるだろう
自分もその一人である
今作ならではのいいところ
これまで散々リアルを追求した結果
ゲームのエンタメ性が失われたことを語ったが
もちろんそれによってもたらせた恩恵もある
例えばNPCの行動の多さ
雨が降れば傘を差し
所々英語じゃない言語も聞こえ
公園に行けば写真を撮る人とスマホの画面で親を見てハンス人がいて
住宅街では家に侵入しようとする空き巣とそれを見つけて連行する警察
これでもほんの一部でこの都市の人生きているとすら感じている
また、GTAシリーズ名物のラジオもいい
シリアスな中でのわずかな癒しといえる
そして音楽もいい
特にメインテーマ
↓
Grand Theft Auto 4 Theme Song - YouTube
そして今作ならでは敵を始末する際の処刑シーン
自分の好きなタイミングで敵の命を奪え
それまで敵は必死に弁明や罵倒を投げかけます
ミッションの終了を気持ちよく迎えられる最高のシステム
思いっきりネタバレだけどYouTubeで全部出てます↓
GTA4 処刑イベント集 + ラストカットシーン - YouTube
主人公ニコべリックの苦しい状況下でもひたむき
に小さな幸せをつかみ取ろうとする姿は
特に悩みが多い人は惹かれるだろう
大型追加DLC×2
物語が繋がっている別の主人公のDLCが二本あります
無印のPS3版はなく
Xbox360は有料であり
PS3版は2つのDLCがセットの「エピソードフロムリバティシティ」と
本編とDLCがセットになったコンプリートエディションもあります
システムはほとんど変わらずいくつか追加要素を足した感じ
追加DLCとはいうものの作品としてのボリュームはかなりあるので
実質三作
本編では語られなかった一部の事件の真実や
途中から消えたボスとの対決
それぞれの事件が意外な形で繋がっていたとわかります
↑銀行強盗の前にひれ伏す主人公
PS3版
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追加DLCのみ
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本編+追加DLC
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まとめ
今作は万人受けする面白さではないですが
リアルを追求するという点は他の作品を群を抜いていました
もちろんエンタメ性のあるド派手なアクションや
とんでも展開、色気のあるヒロインとのハッピーエンドな作品が多いなかで
この作品はかなり「異質」といえます
ただそうして追求した結果産まれたものもあります
それは”生活感”
このゲームを起動するとき、自分は別の世界に没入するというよりも
自然と入る感じのほうが強い
なぜならこの大都市リバティーシティーは今でも
”生きている”のだから